語学力を劇的に上げる７つの手順 – 失敗しない青年海外協力隊員ライフ Ver 4

2016年8月22日

こんにちは。今回のシリーズでは、現役の青年海外協力隊、もしくは、現在語学訓練中の、そして、これから参加される青年海外協力隊員を想定読者として、記事を書いてきました。

限られた2年間のという時間の中、現地の生活を楽しみながら、DELE B2に合格できるようにスペイン語を伸ばし、結果的に転職先を見つけられるようにする為には、どのような行動をすべきか、その具体的な行動プランを前回までで紹介してきました。

○語学が上達する条件、それは…。
・語学力を劇的に上げるために取るべき行動とは！！

今回も引続き同じテーマで記事を書きたいと思いますが、より具体的な内容に踏み込んで紹介したいと思います。

○意識高い系協力隊員の悩み
・英語とスペイン語、同時勉強か？別々か？　協力隊員の悩み　1/2

○てか、DELEって転職に役に立つの？
・　4. DELE　取得のメリットとは？

スペイン語の前にまず日本語！？

当たり前過ぎて書くのもはばかられますが、日本語で説明できないことはスペイン語（外国語）でも説明できません。これ、当たり前過ぎですが、超重要です。私が現役の協力隊の時、後輩隊員から相談されたことがあります。

それって本当？　語学力がない = 現地人とコミュニケーションがとれない説

相談された内容は簡単に言うと『現地の人とうまくコミュニケーションがとれない』ことでした。よくよく話を聞いてみると、彼は赴任してきて時間が経っていないから、語学力は自分にはない。語学力がないからうまくコミュニケーションがとれない。（従って、しょうがない、自分は悪くない、と言っているようでした。）

何故現地の人とうまくコミュニケーションがとれないのか、彼の話を分解していくと、努力がない、準備が足りない、考えていないことが原因でした。ようは彼は日本語でも話のネタを準備していないのです。つまり、語学の問題ではありません、思い出したら色々DISりたくりましたが、それは置いといて、当時私は下記の通り彼に提案しました。

考えるべき本当の課題とは？

さて、屁理屈お化けがやってきました。下記の通り彼の課題を分解して、考えていきましょう。きっとあなたにも少なからず役に立つと思います。

【考えるべき問題】
現地の人のうまくコミュニケーションがとれないが、どうすればよいか。

上記では、問題がボヤっとしている為、まずはイシューつまり、考えるべき可課題を明確＆具体的にしていきましょう。

【　より具体的な問題　】
現地人と一緒に雑談するに当たり、相手からの質問の意味が理解できず、うまく返せない。また、質問に返せたとしても、単語レベルで終わり、自分の考えを思い通りに説明できない。こちらから、話題を提供してうまく場を盛り上げられず、黙ってしまう、聞き役だけになってしまう。

こんなところでしょうか、うまくコミュニケーションが取れないないとう問題は。ここから、さらに上記問題を解決する為の条件として、あなた（彼）は下記の状態だとする。

【　設定状態 / 前提条件　】
・世間一般の日本の常識は知っている。
・日本語でなら雑談をして、場を盛り上げることもできる。
・スペイン語は初級から中級レベル。→ここまでのレベルじゃないなら、まず勉強しろレベル。
（接続法以外の文法と、辞書を使いながら、自分考えを文章化できるレベル）
・現地の人とｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝをとる努力をする意思がある。（これ重要）
⇒もし、どれか一つでもNOなら、まず下記前提条件をクリアすること。それもせず（努力もせず、）自分が欲しいことを達成したいのは虫がよすぎる。

課題を解決、達成するにはどうすればいいか？

さて、ここまで問題の具体化、前提条件が定まり、彼（あなた）が解決したいゴールが明確になった。旅行で言えば、行き先が決まった感じ。ここからは、そのゴールを達成する為の手段を検討していこう。旅行で言えば、どのような手段でどう行くか。

まずは話のネタを仕込もう！！

それでも下記質問に日本語で答えてみよう。もし、日本語でも答えられなければ、当然スペイン語で答えられるはずがありません。

【　対策：論点　/　質問　】
・あなたが現地人に伝えたいことはどんなことか？
・あなたが現地で覚えたいことはどんなことか？
・あなたが配属先で活動したいことはどんなことか？
・あなたの興味があることはどんなことか？
・現地の人が聞きたがっていることはどんなことか？

劇的にスペイン語が上達する７つの手順

上記質問に日本語で考えてみたところで、具体的な手順に移行してみます。

【　手順　】
１.上記論点を簡潔に明確に日本語で書いてみる。
２.その日本語を元にスペイン語訳にしてみる。
３.スペイン語訳を暗記する。（出来れば暗唱も）
４.会う人、会う人に同じことを言い続ける。
（文章をみながらでも、写真をみながらでもOKだと思います。）
５.10人も同じことを言えば、そのうち口が勝手に動きます。
６．ひたすらテーマを増やし繰り返す。
７．気づいたらスペイン語のレベルアップ！！

マーベラス！！

ということで、冷静に考えれば単純ですね、ようは『やるかやらないか』の違いのみです。『スペイン語がしゃべれないから、うまく聞き取れないから、赴任してまだ日にちが浅いから…』というのは全部言い訳です。努力してますか、勉強してますか、時間をしっかりとって、準備してますか？…と。

覚えたらすぐ実践！！使いまくれ！

最初は中々ハードルが高いんですけど、必ず聞かれる定番な質問があるわけです。もしくは、こちらから質問して強引にこっちのテーマに振ればいいんです。例えば食事をしている時『これ、おいしいね！ところで、この国では生の魚を食べるの？今まで食べたことある？ちなみに日本食では…。』『これおししいね！いくらなの？ところで日本では米一キロ○○円で、肉は…』などなどです。

覚えたこと、習得した知識技能をすぐ実践出来る環境にいるのが海外生活者の大きなメリットです。これを活かさない手はありません。

今回は大分長くなりました。次回も引続き、具体例を紹介したいと思います。勉強、技能の習得については、目的を明確にしてコツコツ長くやることです。１日５分でも継続すれば、自分の人生が開けます。